7/16(Thu) 滞在十四日目 —「ダイアナ妃 永遠に」— オーストラリア人が今朝一番の早起きで5時半頃。 2番目は僕で7時20分を少し回っていた。 昨日からだと12時間以上も寝ていたかも知れない。 顔を洗ってクソをし、はみがきをし、髭を剃った。 PUBで朝食をゆっくりと食べ 部屋に戻ってチェックアウトの準備をした。 コリアンの二人ももう起きており、お互いの予定を訪ねあった。 別れに際して僕がメールアドレスを教えると 1人が写真を後で送るのでみんなで記念撮影しようということになり 3人でピースをした。 その後二人と握手を交わし、見慣れた部屋を後にした。 夕方のフライトの時間まで 大きなスーツケースを引きずったままでいるわけにはいかないので YHの受付でヘルメットと共に預かってもらい カードキーを返してチェックアウトした。 別にどこに行く当てがある訳ではなかったが 地下鉄に乗ってLondon中心部に向かった。 まだ昨日の分の日記も書き終えて無かったので 公園でノンビリ続けようと思ったのだ。 ハイドパークコーナーで降りると、公園内をブラブラと歩き始める。 とんでもない広さだった。 熊本市の中心街はすっぽり入ってしまってまだまだ余裕がありそうだ。 アーペンタイル池の畔を歩く。 沢山の人達が思い思いのスピードで歩いたり、ジョギングしたり 犬を散歩させたりしている。 池には白鳥や、鴨やサギ、その他の多くの種類の水鳥が居て 人をかき分けながら歩いたりそこらで寝そべったりしている。 時折、中くらいのカモメみたいな鳥が上空から水中に飛び込むと 小魚をくわえて飛んでいったりしていた。 ベンチに腰掛け、小一時間ほど日記をつけて再び歩き出したら ほどなくダイアナ妃メモリアル噴水に着いた。 粘土で作った模型をコンピューターの三次元ソフトで読み取り そのデータを元にして545個の石を使い このゆるやかな斜面の地形に合わせて作り上げたと説明書きがあり リング状になったその全体の直径は50メートル程もありそうだ。 巾が2メートル前後の浅い溝の中を 水がいちばん高い部分から湧きだして、2手に分かれて流れ落ち 一番低い所でふたたび出会って吸い込まれている。 滑り落ちてくる水は 各所の段差や幾つか仕掛けの為に音を立てたり泡だったりして 子供達が大勢その中ではしゃいでいた。 少し離れた芝生に立ってしばらく眺めているうち 昔日のダイアナが子供達と楽しく遊んでいる風景が浮かんできて涙が出た。 犬連れの散歩者はそのほとんどがリードなしである。 犬同士は鼻面を合わせ、臭いを嗅ぎあったりはするものの 咆えたりさらにけんかしたりすることはなさそうで こんな所を毎日走り回ればストレスも貯まらず そういうケースにはならないのかもしれない。 ハイドパークには(正確には隣り合ってくっついている ケンジントン・ガーデンズになるが)あのピーターパンの像もあった。 子供達ばかりでなく大人だってもちろん一緒に記念撮影している。 ピーターパンの像については 笛を持って立っている部分だけが印象に残っていたが 足から下の部分にも他の登場人物達がたくさん彫られていた。 ハイドパークコーナーの真反対のゲートから公園を出た後 地図に載っていた「おもちゃの博物館」を探してみたが結局見つけ出せず 歩いていた二人に尋ねてみたが一人は旅行者でだめで もう一人は鞄から地図を出して努力してくれたが どうも方向音痴のようでトンチンカンだった。 礼をいってMuseumはあきらめ デパートに向かって肝心のおみやげ探しをすることにした。 昨日のハロッズほどではないが このベンソン&リッジスも店内は迷路であった。 クラーク達に何回か尋ねて、やっと紅茶のコーナーにたどり着き スーツケースに残った隙間を考えながら幾つか買った。 そうしてこれでやっと日本に帰れると思った。 そう思ってしまうともうこんな所に長居の必要はない。 さっさとボンドストリートから地下鉄で Hammersmith へと帰り またまたいつものケンチキへ行って遅い昼飯にした。 そういえばLondonに着いた日に初めて食った店がここだったっけ・・・ 最後の日もここをねらって来たわけではなかったが ここでは誰にも気兼ねせず ゆっくりと買ってきたおみやげの整理ができたのだった。 YHに預けておいたスーツケースを受け取り 再び地下鉄に乗ってヒースロー空港へと向かう。 4時20分になっていた。 フライトの時刻を考えると少し早過ぎるかも知れないが ここらでウロウロする位なら空港でノンビリしたほうが良いと思ったのだ。 地下鉄を降り、ターミナル3の Departure へと向かうと コリアンエアーのチェックインがたった今開始されたばかりという 良いタイミングであった。 早速そのまま列の後ろについたが 並んだままスーツケースを開けて荷物のやりくりなどをしたものだから 前後の客と目があって笑ってしまった。 チェックインの後は、残ったポンドを使い切ろうとPUBに向かい 1パイントのビールを注文した。 カウンターでチビチビ飲みながら日記を書き続けたが 1時間くらいでビールが残り少なくなってしまった。 もうしばらくここに居座りたくてポケットの中を探ってみるが 出てきたコインはわずかに足りず しかたなくグラスの底に残った泡をすすってPUBを出た。 あとは出国の手続きを済ませてセキュリティーチェックを受け 最後の大仕事のハニーのディオールの口紅探しである。 ダークレッドというお望みであるがカラーの程度がわからない。 しょうがないので渋めの赤を二本買った。 ぴったり希望の色ではないかもしれないが 自分で選んだものでない色をつけるのも 変わった自分になれて良いんでないかい。 そうしてやっとイギリスでの全てのミッションを終えた。 8時になっていた。 約30分でゲートオープンとのことなので 各国言語が飛び交い、様々な人種でごった返す待合室で イスに腰かけ日記の続きを書き始めた。 実は日本から持ってきたボールペンのインクが無くなる少し前から 文章を書いていると手首が痛くなってきている。 普段これほど毎日文字を書き続けたことが無かったので 軽い腱鞘炎になってしまったのかもしれない。 バイクツーリングで手首を使い、さらに文字書きでも使い続けて この2週間ホントにご苦労様でした。
by Benbo
| 2014-07-17 17:28
| モーターサイクル
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