人気ブログランキング | 話題のタグを見る

England モーターサイクルひとり旅-15


 7/17(Fri) 十五日目 —「生きて帰る」—

 またまた長いフライトの末
16時40分に雨のインチョン空港に無事ランディングした。


 機中ではUSBメモリースティックタイプの
愛用のiPodを紛失した。
座席のまわりやシートの隙間を懸命に探したけれど見つからなかった。
しょうがない、あきらめよう。
見つけた人に五輪真弓の「抱きしめては」はどう聞こえるのだろうか…

 先日のニュースで
シートの隙間に落ちていたライターから発火した事件があり
その後の一斉調査でかなり沢山のライターが見つかったそうな。

いくつかのiPodもその中にはあったかもしれない。


 機から出て新型インフルの検査を受け
セキュリティーを抜けて福岡行きの7番ゲートにたどり着いたころ
空港は土砂降りとなって霧に包まれ始めた。


 それから約1時間後、飛行機は定刻に無事離陸した。

福岡までの1時間弱の飛行中に機内食のチラシ寿司らしきものを食べ
全てに「無し」のチェックを入れた税関申告書を書いた頃
ようやく窓の下に博多の夜景が見えてきた。


 『あぁ、なんとか生きて日本に帰って来れた』

と 思った。




――――――――――――――――――――――――――――


          あとがき      ― 言い訳 ―

 実はこれまで、海外旅行にひとりで行ったことなど一度もありません
でした。
 二十七年前に初めてイギリスへ国際ラリーを見に行った時は、さるモ
ータースポーツ紙が募るツアーの形だったし、その後の何回かの渡
航も、ツアーの形では無かったが家族や友人たちと共に行ったもの
でした。
 ひとりで行くことと二人以上の場合との違いに、いつでも会話できる
人間がそばに居るか居ないかということがあると思います。
 今回、ボクは旅行中のふとした時間の合間もたったひとりで過ごさね
ばならなくなり、そういう会話をし得ないと気付いた時、その日の顛末
を詳しく記し始めたのかもしれません。
 そうでもしなければきっと時間を持てあます結果になっていたでしょう。

 そして、初めはそれほど真剣に書いていたわけではなかったものが、
三日目、四日目と続いてくるともうやめられなくなってきて、とうとう日
本帰国までの十四日間の日記となってしまいました。

 その日の気分で適当にスケジュール帳に書きなぐった文章なので、変
な言い回しや合わないつじつまがあっちこっちにあります。
 ツーリングの為の装備がスーツケースの大半の部分を占領してしまい
ほんの少ししかおみやげを持ち帰れなかったので、この旅行記のような
モノをその代わりに出来ればと思って作り上げました。

 本文でも書きましたが、多くの応援してくれた友人知人に再度感謝し
ます。 また、読みにくいボールペン文字をテキスト化してくれたハニー
にも感謝します。

『Than you very much.』
England モーターサイクルひとり旅-15_c0060862_643118.jpg




おわり





 さてと「阿蘇望」…頑張らねば!






by Benbo | 2014-07-19 06:49 | モーターサイクル | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< 小岱山ドMコース? England モーターサイク... >>